竣工年：1998年 所在地：東京都渋谷区 建築設計：槇総合計画事務所 ※現存せず
旧山手通りに面したヒルサイドウエストA棟にカフェのインテリアデザインを依頼された。西側の通りに面したファサード全体が大きなガラスで、矩形が挿入された先は半透明に閉じて、奥行きを感じさせない不思議な空間であった。透明感を生かしながら落ち着きのあるカフェインテリアをつくるため、対立するふたつのスペースを設けた。ショーケースやレジカウンター、マシュマロのような丸く軽快な椅子のフロントエリアと、ゆったりと座れるクラシックな装いの黒いソファの奥のエリアを、回転する漆黒の間仕切り装置で開閉可変することができる。両壁面はアルミリブとスタッコ壁のレリーフや照明の連続によって、視線が奥に誘導されることを狙ったデザインとした。