竣工年:2017年 所在地:東京都荒川区 建築設計:梓設計 掲載誌 ・新建築 2017年5月号 ・近代建築 2017年8月号 ・日経アーキテクチュア 2017.06.08
図書館を主体にした区の複合施設。下町の商店街と自然公園に近く、街の人々がいかに日常的にこの施設に興味を持ち、関わりを持つことができるかの家具的な仕掛けがポイントになった。
主体となる図書館は、建築の中央4層分が大きな吹き抜けで連続していることから、面する周囲の壁を隙間無く本棚にして、建築全体が大きな『本の蔵』となるよう特徴的な骨格をつくった。幼児、児童、生徒、一般といった成長にあわせた本との関わりや変化のある環境をつくるために、多様な閲覧スタイルを設け、幼児児童エリアは円形書架で、小中学生エリアではL型書架による配置やデザインの採用でそれぞれに工夫をしている。上の階に行くにしたがって落ち着いたしつらえとし、静かなエリアも確保している。