大阪芸術大学総合体育館

竣工年:1998年
所在地:大阪府南河内郡
建築設計:大成建設

掲載誌
・新建築 1998年12月号
・日経アーキテクチュア 1998.11.16

打ち放しコンクリートが建ち並ぶキャンパスを抜けた先に、新たに体育館と食堂、ギャラリーなどの機能を持った校舎の増築が決まり、基本設計のまとめの時点から建築と家具インテリアの濃密なデザインの協労が始まった。学生に豊かな生活環境を提供するという視点で、学生の活発な生活風景が生まれることをねらい、随所に家具によって仕草を誘うような場を設えた。ほとんどの家具にコンクリートやテラゾー、アルミ材など経年変化の少ない素材を使用し、シンプルで堅牢な存在として、人々のよりどころとなる家具をデザインしている。柱が林立するエリアは、動線が複雑に交錯するところであり、柱を縫うようにすり抜けるように、モルフェシリーズ(MOMENT-K)の大きなベンチを挿入し、学生の溜まりの場を提供した。